注文はしらないけど商品が多いお店屋さん

その昔。たしか高校生の頃だったわけで、もう25年近く前のことになるのか。4半世紀だよオイ。

「レンタルビデオ」というものができて、ワシが住んでる田舎から自転車で1時間ぐらいの範囲にレンタルビデオ店がぼこぼこできたりして。

で、新しくできるお店は品揃えがたくさんないと貧相なわけで、たぶん内容など吟味することなくどわーっとビデオソフトを開店時に揃えていたのでしょうな。

そういうお店にこそ、いわいる当時売れ線のハリウッドの SFX 映画みたいなのだけでなく、そこから更に10年〜20年ぐらい昔の作品があったりしたもので。

だもんで、おいらは勝手に健康保険証を持ちだしては、チャリンコで1時間ぐらいで行ける半径に新規開店するビデオ屋さんでかたっぱしから会員になったもんで。まあもちろん当時高度成長からバブル直前ぐらいの、時代からがっくりずっこけた我が家はわりと貧乏な上に、バイトしたカネは家に入れたり楽器を買ったり (今じゃまったく弾けないのも情けないが) していたのでそんなにガンガンとは借りられなかったのだけれども

そんなこんなで、いわいる好事家の間で話題となる「ウルトラQ」やら「モンティ・パイソン」やらを探しまわっては借りていたものである。

よく考えると、当時インターネットなどというものはなかった (少なくとも田舎の高校生が使えるようなものではなかった) わけで、なんでそういうものの存在を知っていたのだろーか。我ながら変なヤツだ。

というわけで、なるべく新しく開店したお店が狙い目であって、開店してからある程度たったお店はそれなりに商品も回転して売れ筋の商品を中心に揃えられていき、そーゆー貸し出される機会が少ないであろうものはいつのまにか消えてしまうわけで。

そしてそういうお店は自分には用事がなくなってしまうわけだけれども、そうして個性のなくなったお店は当然いつの間にかなくなっているのである。

昨年末、長野県松本市に丸善書店ができて、既に長野市近辺からは本屋がなくなったと常々思っていた自分には大変嬉しい限りであり、行ける機会には行きたいと思っているし、実際に行くといろんな本があって「これでこそ本屋だよなあ」と思うのだけれども、それと同時にレンタルビデオ店を巡っていた頃のことをふと思い出したりする。まあ天下の丸善書店さんのことだから、そんなことはないのだろうけれども。

ウチのテレビは未だに地上波しか映らないのだけれども、BS とか CS とか入れると楽しいのかなあと思って、たまに番組表を眺めてみたりする。

たくさんのチャンネルに大量の番組が流れていて、その中にはやはり好事家が好みそうな、「おっ」と思うようなのも見かけたりする。

しかし、それは全体からみればほんの数%程度なわけで、そのために月額何千円も払うのはちょっと惜しいなと思うので、やはり自分は世の好事家の皆々様には及ばないわなと思ったりするわけだ。

あ、そんでも Hulu は値段のワリにそこそこ観ようかなと思う番組があるので会員登録させていただきましたが。観てる時間がなかなかないんだけどサ…。

先日、楽天の kobo ストアが、楽譜のコード譜やバンドピースの類や、Wikipedia の著名人に関するエントリーを独立した1コンテンツとして扱っていて、なんだかヒドイ水増しの仕方だなということが話題になっていた。特にウケていたのがこちらの Tweet。

僕は kobo は持っていないのだけれども、つい先日 Android でお馴染みの Google Play Books という Google の電子書籍ビューアーの iOS 版が出たので、入れてみた。

日本語の無料コンテンツとして、青空文庫にて製作されたテキストを縦書でいったん印刷したものをスキャンした画像ベースの電子書籍が読めるようになっていた。残念ながら字が小さいしキレイではないし、読みやすいとは言いがたいものだった。

映画より書籍の方が過去製作されたものはたくさんあるだろうに、「電子書籍」は「VHSソフト」のようなわけにはいかなかったみたい。

どちらもコンテンツ量を増やすのに苦労されているのだなあと思って、ふと冒頭の高校生の頃ビデオ屋巡りをしていたことを思い出したのであった。

特にオチはないんですけどね。

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