2016年 あるプログラマの死

「ある」とかいうと誰か死んだみたいでなんだかなという気はしますが。

まあ単純にいうと、ぼくのことですw

2015年を振り返ってみて、ああ、オレもうシゴトではほとんどプログラム書いてないや、と思ったのがいちばんの理由。「なんで書かないの?」と言われれば、「それ以前の問題の方が多いから」であり、「自分でないひとが書けば済む内容だから」。えーと、なにかを dis ってるワケでなく、そういうトシまわり・役まわりになっているということですな。

それに対して自分として忸怩たる思いがあるかと考えてみると、別にないじゃんねということに気がついたからでもある。

そもそも自分は自分のことを「エンジニア」というのはすごくイヤであって、なのでいままで「長野県在住、(自称)ソフトウェア開発者」と名乗っていた。

そもそも自分は「おもしろいこと」がしたいと軟弱でいい加減なことを思って日々生きているのであって、「技術者でありたい」などとストイックにかっちょいいことを思ったことは正直ないのである。

コンピューターでおもしろいことをする」ためには、技術が必要だから技術を習得したり行使したりしてきただけのことである。

じゃあ転職するんですかとか起業でもするんですかとか思われるかもしれないけれど、いやいやなんでオレが商売はじめなきゃなんないの?とも思うわけである。

僕は自分の父親が起業指向だったけれどもはっきりと良い結果は出せなかったわけで、子どもながらにコイツ早く死ねばいいのにと思っていたら思いのほか早く死んでしまったので、それを踏まえて、もし自分が結婚したり子どもができたりしたら、絶対に起業なんてしないぞと誓っていたら、思いのほかひとより早く結婚したり子どもができたりしたので、自分の才覚のなさを開陳しないための良い言い訳ができてよかったよかったと思っているわけだけれども。

ていうか、よく個人のブランディングの時代だから、自分のキャラづけが大事とかいって「◯◯の町田です」なんて言えるようになるベキとかいうけどさ、なんかなんでそんな士農工商みたいなことしなきゃなんねーの?とも思うわけである。

「サムライの町田です」なんて言ったところで、そんな苗字のサムライはいねーよってすぐバレちゃうし、オレはオレであって別に他のなんでもないもんなあと中2のようなことを思うばかりである。

というわけで、本業上は「技術担当です」とか「開発統括です」とかいうことは今後も少なからずだろうし、プログラムを書く機会が今年から今までより急激に増えたりするカモしんないけれども、それはそれで言ってみれば単なる役割のハナシ。

自分の自分自身をあらわすマインドとして、自分が「プログラマー」であると意識するのはもうやーめた。というのが今年の年初に思うことである。

というわけで、そういうことから身軽になって、これまで以上にいろいろ好き勝手にやってきたいなと。

「新しいビジネスですか?」いやいやだから、なんでそういう窮屈な時代になっちゃったんだろうねえというのがいちばん気に食わないことだったりする。

というわけで、オレはアイデンティティーを捨てたぞ、ジョジョーッ!

ジョジョもそう言われても困るとは思うけれども。

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