シン・ゴジラの石原さとみと米大統領選挙


アメリカ大統領選挙がいよいよ大詰めのようですな。

ワタクシの住んでいる長野県千曲市というところも今月末に市長選挙なんですけども、いちおー今回の選挙の争点は、今後も新幹線駅の承知活動を続けるべきか否かというわかりやすいのがあるんだけど、あんまり周知されていない気がしますな。どうでもいいけど。

さて、映画「シン・ゴジラ」の石原さとみさんが演じられている役柄が、わりとネット上で批判されているように見受けられます。あ、キャッチ画像はネットでてきとーに拾ってきたものです。問題あったら取り下げますんでよろしく。

曰く、シン・ゴジラは映画としてシリアスでリアル路線でおもしろかったけど、石原さとみだけがヘタな英語で空気読まないカンジの変なキャラでシラけるとか……。

特に英語がお得意そうな方や、英語のPodcastをやっている方までそう言ってるのをみたりきいたりしました。そういえば石原さとみさんは少し前にテレビドラマで英会話教室の講師役もやっていて、そのときにも発音がどうこう言う意見をネットでみかけたような記憶もあります。

あのカヨコ・アン・パタースンというキャラクターはいったいなんだったのか。
久々Blogを書くにあたって、先日のPodcastではネタばれにならないようにあまり内容に触れずにとりあげた「シン・ゴジラ」についての話題を一席ぶってみましょう。

僕はあのカヨコ・アン・パタースンについては、まったく変に思わなかったというか、いやもちろん僕自身はあの英語がうまいのかヘタなのかわからない程度の英語力なのでソレ以前の問題なんですけども、よしんば巷間言われているように発音がヒドかったとしても、そもそもあのひとってそういうキャラなんだから、それでいいんじゃないの?とすら思います。あ、もちろんわざとヘタに演じたわけではないんでしょうけど、一生懸命しゃべってても、よりお上手なヒトにはヘタに聞こえるぐらい、というところが役どころとして重要。

カヨコ・アン・パタースンとは、日系人女性で最年少大統領を目指してるという、え?実際にはそんなひとはいないでしょ?荒唐無稽すぎない?てなカンジの、ちょっとマンガチックなキャラクターです。
でもこれって、実は今の米大統領選に対するアンチテーゼになってるのでは?と思ったわけです。

現大統領候補のヒラリー氏は白人エスタブリッシュメント女性代表なひとで、老人世代には人気あるけど若年層には女性からも嫌われていて、ヒラリーが主張する女性の権利とは白人富裕層の女性の権利であり、それは結局マイノリティー女性をさらに虐げることになるという意見があるらしいです。たとえばこちらのBlog。

ヒラリー・クリントンと女性票:若年女性の不支持の理由 | 反省の女性学

わたしはこの意見が正しいのかどうかわかりませんけど、正しいと仮定してはなしを進めます。

そういう世の中を変えるために、英語に「なまり」のあるような、つまり白人エスタブリッシュメントではない日系人で、しかも女性が、最年少での大統領となることを目指してるというのは、大変おもしろいと思うわけです。そして単に妄言を撒き散らしているだけじゃなくて、空気を読まずに米国政府内でそれなりのポジションを獲得しはじめちゃっていると。

で、そういうめんどくさいひとだからこそ、政府にゴジラ担当なんかに任命されてニポンにトばされて来ちゃったんじゃないかと思うわけです。

もちろん本人はそういうイヤな役まわりを押し付けられたというか、ババひかされたことは承知の上で、将来のための実績づくり、むしろ手柄をあげるチャンスと割り切ってニホンにやってきたのではないかと。だから自分の祖母と同じニホンジンたちが核兵器に対してどういう感情を持っているのか、それを踏まえてどのように事態を収拾しようとしているのかを知るまで、最初はちょっと横柄だったんじゃないのかなーと。

実際の米国において、次の大統領選挙の頃には米国の人口における白人占有率がだいぶ下がっているだろうという予測もあるようですね。これももちろん正しいかどうかはアタシにはわかりませんけど。

町山智浩 トランプ不謹慎発言暴露後のアメリカ大統領選を語る

実際、いわいる生粋の英語ネイティブなひとではないひともアメリカという国ではだいぶ増えているんでしょう。たぶん一般のひとびとの間では、そんなにキレイな英語をはなせないひとに対しても、それほど違和感を感じる機会というのは減ってきているのではないかというか、そんなヤツが大統領なんてありえねーなんてひとまえで言っちゃったらそれこそ差別主義者であることを公言しているようなことになるんじゃないですかね、あの国では。

そして、近い将来そういう人がアメリカの大統領になったとしてもおかしくない時代になるのではないかと思ったりします。現実でも黒人男性が大統領になり、暴言がウリの土地成金と女性が次期大統領の座を争っている国ですからね。

そのへんを併せて考えると、あのカヨコ・アン・パタースンなる人物は、単なるマンガ的なありえないキャラというわけでもなく、次の大統領選挙の頃にはもしかしてありうるかもしれない、大変おもしろいキャラクターだと思うわけです。

Podcastで、「あの映画はニホンを描いたものとして、外国のひとにもみてほしい」と言ったのは、そういうところにちょっと感銘を受けたからだったりもしました。ニホンがアメリカをどう見ているか、という視点もあの映画にはちょっと含まれているわけでね。

なわけで、あの映画の登場人物はみんなマンガみたいなひとばっかしだけど、その中でもいちばんよくできたキャラクターなのがあのひとだなーと映画をみながら思っていたので、その後批判的意見が多いらしいというのは、みんなどこ見てんだよーと思ったのでした。まあ製作者の意図がどうだったかはあたしゃ知りませんけどね。


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