出かける用事がない

先日、というか、つい数日前のことだったと思うんだけれど。

なんでも長野駅近くに、ちょっとシャレた新しい喫茶店ができるらしい、なんてハナシを Facebook でみかけて。なんでもヴァイナルというかアナログレコードをかけてくれる喫茶店で。ハハーン、なにやら小難しいクラシックとか、モダンジャズとか、そういうのかしら、と思ってよくよく見ると、なんでもロバート・ジョンソンのレコードをかけると。

ロバート・ジョンソンとは…なんてワタシが説明するのもおこがましい、ブルースギターの神様というか悪魔というか、まあそういうヒトなわけで、アタシもベスト盤みたいなのの2枚組かなんか、いやもう本棚の奥にしまいっぱなしなんで何枚組だったかも忘れちゃったけれども、20代の頃に「ロバート・ジョンソンの塩ビ (当時アナログ・レコードのことをかっこつけて<塩ビ>と言ったんですな。最近の<ヴァイナル>と同じ) ぐらい持ってねーと!」なんつっていきがって買って、買ったはいいけどその後プレーヤーを処分しちゃってからはただただしまってあるヤツなんですけど。

いま試しに Amazon で探してみたらコレですな。プライムのひとは聴き放題だって。Amazon Echo に「ロバート・ジョンソンの曲をかけて」といったらかけ始めた。あの塩ビどうしてくれようか…

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で、まあそれはそれとしてなんだかおもしろそうだし、長野駅の方に用事があるときにでも寄ってみようか、と、まあ思ったわけだが。

あれ?長野駅に用事ができるって?いったいいつ?

当方が住んでいるのは長野県千曲市という、長野駅のある長野市のお隣。長野市と千曲市のちょうど境目あたり。最寄り駅は長野駅から4駅。勤務先は長野駅とは反対側の坂城町というところのと境目あたり。ワリと出張は多いほうで、月に3〜4回ぐらい東京駅に行く。多いときには3回ぐらい横浜駅にも行く。でも、長野駅周辺にシゴトでいくのはたぶん年に数回程度だ。

子どもが小さいときはまあお出かけもしないとね、と思って、でかけるならまあせっかくなら「おまち」のほうへでも行ってみるか、などと出かける機会もあったが。

なんと、子どもが親と無関係に長野駅あたりに飲みに行くような年頃になってみると、見事にオヤジは長野駅に行く用事がない。ていうか、よく考えたらそもそも最近シゴト以外で外出する用事がほとんどない。

はっきり言って買い物もネット通販のほうがはるかに便利でいいものが買える。よくイナカの本屋を Amazon が潰したなどというが、イナカの本屋にはワシなんぞが読みたくなるような娯楽本も技術本もありはせず、Amazon ができる前は出張のたびに首都圏の本屋で本を物色しまくったものだ。地元の本屋に取り寄せなんぞを頼んでも、ハア?それなんすか?そんな本たぶん流通が扱ってませんよ、てなもんで、まず注文をうけるのに渋られて (ちなみにもちろん大手流通が扱っている本である)、入荷するのに2週間から1ヶ月は平気でかかったものだ。そこから考えれば、Amazon は地方に文化と知識をもらした偉大なる存在で、イナカを潰したなんてどのクチが言ってんだと思うがまあこれはハナシが脱線しすぎ。

買い物…強いて言えば生鮮食品ぐらいは通販でなく直接店舗へ行って買うかもしれない。でもこれもそう遠くないうちにわざわざ現物をみて買う必要はなくなるんじゃないかとぼんやり思っていたりするのだけれど。

あとまあ外食。しかしこれも子どもがでかくなっていっしょにでかける機会が減ってくると、わざわざ外で食うかという機会もなくなってくる。そもそも通りがかった程度ならまだしも、わざわざでかけてまで食いたいようなものって、別にそうもないもんである。

そしてオレは酒をのむならひととではなく、ひとりで飲みたいタチだ。

というわけで、完全に出かける機会を喪失してしまっていることに気がついた。

それならそれでもう出かけるのはやめようというか、出かけないことを前提に生活していこう、などと、ひねくれたことを考えてみたりする。

じゃあ、まあ、Blogでも書くか、みたいなね。

というわけで、久しぶりにBlogなんぞを書いてみた次第である。ふらふらでかけず、家でやりたいことは山程あるんだし、こういう益体のない文章でも書いて過ごそう、SNS ができる前のように。なんて思ったりなんかしたりしている。

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