御柱祭ってどんなお祭り?


勤務先用に書いたものです。


来年2016年の4月から5月にかけて、信州諏訪で行われる「御柱祭」(おんばしらまつり) についていっしょに勉強してみましょうというコーナーでございます。

奇祭だ奇祭だといいますが、実際どんだけ奇なるお祭りなのよ?

いろいろと奇妙な点があるようなのですけれども、いちばんわかりやすいのが、山から諏訪大社 (上社と下社) まで「御柱」を運んでくる途中の「坂」をくだるところ、いわいる「木落し」がハイライトです。

YouTube をてきとーに検索してみたところ、前回 2010 年のこんな動画があがっていました。

諏訪大社御柱祭木落とし 2010年3月

こちらは上社ですね。動画の説明にも書かれていますが、柱の巨木からにょっきりとV字に生えている「メドてこ」を、いかにきれいにV字のままバランスよく坂を滑り落とすかということがポイントのようです。

そしてこちらは下社。

信州・諏訪 御柱祭 下社 木落し

うわーなんだかもう大騒ぎというか、わけわかんなくなってますね。こちらは最終的に巨木の先頭に座っていたひとの勝ちということで、本来は氏子のみなさんの中で序列が事前に決まっているのだそうですが、落としている最中から滑り落ちた後まで、ものすごいイキオイで奪い合いになっています。こちらはとにかく勇壮というところでしょうか。

まあ神社にカミサマのヨリシロとして柱をたてるということ自体はそれほど珍しいハナシではありません。たぶんお近くのお宮さんにもりっぱな柱が建っているのではないでしょうか。

だいたいそういった柱は神聖なものなので、1本太いのをうやうやしく建てるというのがほとんどのケースなのではないでしょうか。

ところがこの諏訪の御柱、ちょっと他とは変わっています。

まず1本どどんと建てるのではなくて、神社のお社を囲うように4本建てます。上社と下社があるので合計8本失礼間違えました。上社と下社にそれぞれ2つずつお社があるので、合計16本。どちらかというと、家とかを建てる前に「地鎮祭」といって、建設予定地に4本木をたてて綱をはって子どもの秘密基地みたいのをつくりますが、そんなカンジです。下の写真はふつうの地鎮祭の様子です。

地鎮祭

また、上の「木落し」をご覧になってわかると思いますが、あんまり扱いが丁寧ではありません。木落ではヤロウどもがまたがって暴れていますし、町を運んでくる時もうやうやしくお神輿のように高くおしいただくのではなく、みんなでズルズルっと引きずって運んでいくのだそうな。

また、柱を建てるときにも、横になった巨木の上にヤロウどもが土足で乗りまして、いやそのひとがいると柱建てらんないじゃんよと思っていると、それでも無理やり柱を起こして建ててしまいまして、どこまで木の上に立ってられるか競うというのもあるんだそうな。いったいなにやってんだいと思いますし、上に土足で乗っかるというのも「え?それカミサマのヨリシロの柱でしょ?いいのそれ?バチあたんないの??」と思ってしまいます。

そしてさらに、この「御柱」は諏訪大社上社下社の2つのお宮だけではなく、諏訪じゅうの神社、それこそちゃんとしたお社からちょこっとした小さな祠のようなものまで、そこらじゅうのお宮の4隅にそれぞれのサイズにあった柱を建てるらしいとか、いや実は諏訪地域だけでなく、新潟県と長野県を中心に、日本中にある「諏訪神社」でおなじように4本柱を建てるのだそうです。

他であんまりそんなおはなしきいたことないですよね?

どうもこの諏訪の御柱というのは、他の神社とは大きく違うようなのです。

さて、続きはまた来年といたしましょう。


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