6月 24

スティーブズ (2)

appleda

というわけで、アップル・コンピュータ創業の頃の若き2人のスティーブをモデルとしたマンガ「スティーブズ」第2巻である。

いよいよ創業したアップル・コンピュータ社が伝説の名機「Apple ][」をひっさげて業界に殴りこみをかけるハナシである。迎え撃つ業界の重鎮たちもコモドール創業者ジャック・トラミエルはじめくせもの揃い。

開催されたウェストコーストコンピューターフェア (WCCF) という西海岸初のコンピューターのビジネスショウに、メンバー全員で殴りこみをかける様はまさに「ONE PIECE」とか「銀魂」とかのクライマックスシーンのごとくで、熱血でカッコイイ (いや銀魂はないだろうというツッコミは甘受いたしますよ)。

そしてもちろん、強力なライバルも登場する。スティーブ・ジョブズスティーブ・ウォズニアックとくれば、忘れてはいけない第3の男、ビル・ゲイツの登場である。実はこの2巻はほぼゲイツの独壇場だ。

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6月 21

イミテーション・ゲーム 〜変わっていることと普通であることの距離〜

イミテーション・ゲーム

画像は拾い物です。問題があったら取り下げますのでご指摘くださいねっと。古いロンドンの町並みをこれまた古めかしいチャリンコでかっとばす硬い表情のベネディクト・カンバーバッチがすげー絵になるので、このシーンだけでもうこの映画は「勝った」な、と正直思った。

というわけで少し前にやってた映画の感想を下書きだけ書いて忘れていたので今頃清書してみた。

6月20日にPepperの一般販売がはじまったり、IBMがWatsonという人工知能ソフトでいろいろやってたりして、ヒトガタの機械、もしくはヒトのように考えるソフトウェアがここへきて急に目立つようになってきた。

先日、10年ぐらい前に一緒にシゴトしたことのある、当時SFCの学生だったひとと久々にお会いして昼メシをご一緒させていただいたのだけれども、その彼曰く、自分で人工知能作ってそれによって自分の人生の選択も結構決めさせてるとか言ってて、まるで「東のエデン」に出てくる世間コンピューターみたいと思って驚嘆した。なんかもう普通にそんな時代なのか。

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5月 29

御開帳の冷徹

勤務先用に書いたものの転載です。


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ここは地獄。閻魔大王が亡者に与える罰を決めるためにお裁きをしておられます。
閻魔大王にはとても優秀な補佐官がいるということが最近判明したようでございますな。

冒頭掲載したお写真は江戸末期から明治にかけてご活躍された河鍋暁斎という方が描かれた浮世絵ですが、真ん中がご存知閻魔大王。その右にいる青いひとが補佐官です。

閻魔 「補佐官くーん、なんか最近ヒマじゃない?亡者の数がすくないような気がするんだけど」
補佐官「そうですか?あなたは裁判しかしてないのでヒマかもしれませんが、わたしは地獄の各272部署からあがってくる問題に対処する日々なので、あなたのようにヒマじゃないんですよ。結構なことじゃないですか」
閻魔 「あいかわらずトゲがあるねえ。なんだったらなにか手伝おうか?」
補佐官「結構です。あなたに手伝われたら仕事の量がかえって増えてしまいますから」 (続きを読む…)

5月 25

THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦

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80年代に盛んに近未来SFアニメが戦争や紛争を描いたのは、我々の日常から戦争や紛争がとても遠いところにあったからということは言えるかもしれない。ガンダムが骨董無形なロボットアクションものの中にリアルっぽい戦争を描いたとして、物語の中の戦争は寓話であった。

機動警察パトレイバー」は、もう少し日常との地続き感を強調して描かれたものだった。それは今のアニメファン的な言葉で言えば「日常」的作品、ということなのかもしれないけれども、日常的感覚と地続き感があるということは、ファンタジー的な要素が減るということであり、それによってまったくのSF的舞台よりはいくばくかの臨場感を得ることになる。

そして「機動警察パトレイバー2 THE MOVIE」 (以下パト2) という映画はまごうことなき問題作であった。

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5月 22

善光寺をハックせよ!⑫~Unemenosuke Fujiwara~鐘楼~ #ingress

勤務先用に書いたものの転載です。


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どうでもいいけど善光寺御開帳ってゴールデンウィーク明けの方が混むんですね。
今年は公式の USTREAM 中継があったんで、はじめて知りました。

というわけで恒例の善光寺御開帳勝手に協賛シリーズ、お参りのついでにハックできるIngressポータルのご紹介、引き続きまいりましょう。 (続きを読む…)

5月 20

善光寺をハックせよ!⑪~善子さんと光子さん~ #ingress

勤務先用に書いたものの転載です。


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牛にひかれて善光寺参り」という言葉がございます。

むかしむかしあるところに、たいへんケチなおばあさんが住んでいらしたのですが、ある日干しておいた洗濯物を暴れ牛がツノにひっかけて走ってちゃったと。

で、ばあさんケチなもんですから、持ってかれた洗濯物を走ってどこまでも追いかけていくわけです。

ふと気が付くと善光寺についておりまして、いつかは善光寺にお参りに行きたいなあと思っていたものの、延ばし延ばしとなっていたところ、偶然願いがかなったと。

で、家のほうに帰ってまいりますと、地元の観音様の足元に牛にとられた洗濯物が落ちていた。なんとまあ偶然ではなくて、観音様のお導きだったのだねと。

そんなわけで、エライお坊様でもお大臣でもない、ケチなババアでも (失礼) ひょんなきっかけで仏縁ができて、善光寺はいつでも歓迎しているのだから、庶民の我々も面倒がっていないで気軽にお参りに行くといいよね。

とまあそんなカンジのお話しです。これは冒頭に掲載した絵のように、1枚の絵物語として盛んにいろんな方によって描かれ、たいへん人気のあったお話しのようでございます。

その観音様というのは信州小諸市にございます布引山釈尊寺という、プチ崖登りをしないといけないような結構な難所にいらっしゃる布引観音様と言われておりまして。

てゆーかばーさんここから善光寺まで50km以上走ったのかよ!フルマラソン超えてるよ!とツッコまざるを得ないようなすごい話なんですけどね。実はこのお寺のある山を崖登りする途中のどこかに、善光寺につながる不思議時空があるらしいという、どこまで本気で言ってるんだあんたは?みたいな SFっぽいお話しもあったりします。 (続きを読む…)

5月 15

善光寺をハックせよ!⑩~慰霊塔~狛犬~忠霊殿~ #ingress

勤務先用に書いたものの転載です。


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今回の善光寺御開帳は、前回よりインターネットやスマートフォンなどの普及が進んだ時代ですから、なにかその関連のトラブル、たとえば自撮り棒 (セルカ棒) に関するトラブルとか起こるんじゃないかなーと個人的に思っていたのですが。

まさか未成年の動画配信者が御法要のまっただなかにドローンを落っことしちゃうとは、現実とは想像のはるか上を行くのだなあと妙に関心したものでございます。まあケガなくてよかったなと。お寺だけにね。

さて、善光寺参りのついでにハックできるIngressポータルのご紹介はそろそろ佳境でございます。今回はまとめて3つ。本堂の裏手の方に行ってみましょう。

本堂の裏手は実は地元長野市に住んでいるひとでも案外行ったことがないというひとが多いのです。むしろ観光バスでいらっしゃる皆様のほうが、駐車場が裏手にあるのでご存知かもしれません。 (続きを読む…)

5月 08

善光寺をハックせよ!⑨~古い回向柱~ #ingress

勤務先用に書いたものの転載です。


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すっかりおなじみ、善光寺御開帳勝手に協賛シリーズ、お参りのついでにハックできるIngressポータルのご紹介でございます。

前回ついに本堂までたどり着きました。

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この本堂の前、写真の真ん中に屹立しております柱こそが「回向柱 (えこうばしら)」でして、御開帳期間にだけ建っている特別な柱です。

善光寺御本尊の身代わりである前立本尊と「善の縄」というヒモで結ばれております。そんなわけですんで、本堂内部の有料拝観コースまで行かなくても、この柱に触ると前立本尊にお参りしたのと同じ御利益があると。いえいえ前立腺ではありません。「まえだちほんぞん」と読みますよ。

Dr.ケーシー高峰が言いそうな冗談はさておきまして、回向柱と御本堂のハナシはそこらに溢れておりますのでそちらに任せておきまして、ちょっと左手の方に行ってましょうか。

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5月 07

『バードマン』~あるいは家庭のテレビが大画面になった現在映画館で映画を観ることの意義~

バードマンそろそろ長野県内の映画館では上映が終わったりレイトショーのみになってきたりしているので、感想を書いても良い頃かなと思いながら書くことにする。

たぶん、ここ20年ぐらいの間で、いちばん「これはすげぇ!!」と思った映画であった。

いろんなところでいろいろと「すげぇ!」ポイントは言われているので、そのへんはとりあえず列挙しておこう。

  • バベル』の監督の最新作
  • ゼロ・グラヴィティ』の撮影監督による、全編がワンショット撮影に見える特殊な映像がスゴイ
  • かつてティム・バートン版『バットマン』で、現在のアメリカンなリアルヒーロー映画の元祖と言えるバットマンを演じたマイケル・キートンが、かつてヒーロー映画を演じてその後恵まれていない役者の役を演じていてホントっぽくておもろい
  • そんな主人公になんとなく批判的な役のエドワード・ノートンも実は超人ハルク (『インクレディブル・ハルク』) を演じたひとだし、娘役のエマ・ストーンも『アメイジング・スパイダーマン』でヒロインを演じたひとである
  • 「ブロードウェイに出るのが夢だった」と言ってる微妙に売れない女優役のナオミ・ワッツは、こういう「微妙に売れない女優役」ばっかしやっているひとである
  • かつての栄光から逃れられない主人公の内なる声が妄想として彼を責め立てるドラマである

まあだーいたいこんな感じだと思う。僕もこのぐらいの前知識で観に行ったのである。

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