早く大人になった方が良いという清志郎のはなし


確かに文句ばかり言って行動をしないジジイはジャマな存在だ。しかし、ジジイになってみると、行動できない、行動しない理由というのがわかってきたりする。まあ、同じ視線をお持ちでない方には何を言っても言い訳に聞こえてしまうであろうから、掘り下げてまで書かないけれど。

日本を代表するロックンロールアイコンであった故・忌野清志郎氏が、若い頃なんかのインタビューでこんなことを答えていた記憶がある。なにせ自分が中学生ぐらいのことなのでうろ覚えではあるのだけれども。

「オトナになりたいと思いますか?」
「なに言ってんだ。オレは大人だ。子供のままでいたほうが良いか、大人になったほうが良いかといったら、大人になったほうが良いに決まってる。大人になれば背が伸びて高いところに手が届くようになるし、遠くのものが見えるようになる。わからなかったこともわかるようになる」

大人になるということは、ものわかりがよくなるということではたぶんない。
わからなかったことがわかるようになるから、もっといろんなことができるようになる。
できそうでできないことが、なんでできないのかわかるようになる。

たぶん、そういうことなんじゃないかと、あれから 25 年ぐらい経って、自分も充分におっさんになってなんとなくわかってきたような気がしている。

なんかたまたま息子が観ていたテレビドラマで、旬を過ぎた中年の自称ロックミュージシャンが「あきらめてものわかりがよくなることが大人になることなのか!?」と吠えてて、確かにこのひとは子供なんだろうなあと思ったのであった。

「文句ばかり言って行動しない老人」が、言っているのは、本当にただの文句なのか?そう決めつけている自分の方が、思考停止していないだろうか?

いい加減大人から老人に向けて進み始めている僕の再出発の心持ちとして。


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