まちのキャラクター

下書きを書いたまま公開するのを忘れてた(汗)のでちょっと古い話題になるけれども、TechCrunchJPにこういう記事が出ていた。

[jp]グルメサイトは転換期に来てるんじゃないかなあという話

豚組などで有名な中村仁さんが、iPhone アプリの miil というもので食事の写真共有サービスをはじめられて、随分資金も獲得されたというようなニュースが出ていた頃のものだったと思う。これとか。

「miil(ミイル)」が世界展開へ、運営のFrogAppsが2億4000万円の第三者割当増資を実施 【増田 @maskin】

で、これを読んでふと思ったことなどを以下につらつら書いてみる。

この話と非常に近くてちょっと違うことをいつも思っているのだけれど、網羅的カタログから店を選ぶというモデルは既にレガシーで、キャラクターのはっきりしている店を選んで通うというモデルになりつつあるんじゃないかと思う。

あの店は全体的には普通だけど特にアレがうまいとか、食い物は別にアレだけどおっちゃんのハナシがおもしろいとか、典型的殿様商売でむしろウケるとか。

実際、飲食店も、僕が子供の頃からあるような食堂は壁一面にびっしりおしながきが書いてあって、さーて今日はなにたべよっかなーてな感じだけれども、最近できるお店はそれこそ選ぶ余地もない品数しかないお店が多いように思う。

お店に行くヒトとしても、いろんなところに網羅的に行くのではなく、気に入ったところに繰り返し行くようになっているのかもしれない。

たぶん「街づくり」みたいなのも、平たく網羅したり、知名度を上げる「だけ」が目的のイベントなんかやるより、登場人物のキャラ付けをすることの方が重要なんじゃないかと思う。

で、それを県レベルでやらかしたのが香川県のゲリラうどん通ごっこ団「麺通団」の方々だったのだろう。最近県をあげてやってる「うどん県」は知名度イベントなので逆行していると思うのだけれども、麺通団の面々は絡んでいないそうな。

で、これはおもしろいなあと思ったのが長野県須坂市の商店主さんを中心にいろんなひとを妖怪だかオバケだかにみたててマンガみたいなキャラクター化してると思われる Facebook でみかけたこれ。

須坂市をキャラキャラしよう

須坂市とあまり縁がない僕はそれぞれどのキャラクターが実際のどういう方のことなのかわからないのが残念だし、このページを作られた方も楽屋オチというか内輪ウケを狙われたものなのかもしれないのだけれども、これが実際どのお店のどういう方なんだというのがある程度想像できれば、ああ、そこ行ってみようかなという気にもなるかもしれないなあと。

網羅的ガイド本やサイトで「白と黒を基調とした清潔感あふれる店内が云々かんぬん」みたいな「飲食店て白黒か木目しかないんかい!」みたいな説明を読むよりも、行ってみたい感は高まるのじゃないか。

実際にその街にいる人たちと縁もゆかりもない、アニメ少女みたいなキャラクターを作っても、そのスジのヒトにしかウケないというか、ご当地アニメみたいなのも長く続くものではないような気がするのだけれども。

本来妖怪やオバケというのはスピリチュアルではなく、こういうために「存在」(「実在」ではない)しているものなので、とても良いんじゃないかなーと思ったのでありました。

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