朝のラズベリーパイ


これまた Podcast でたまに言っていた話題だけれど、最近 Raspberry Pi という省電力な小型コンピューターを買って、それを自宅サーバーにしているのである。

自宅にサーバー、つまり常時稼働しているコンピューターがあるとなにがうれしいか。

例えばファイルサーバーを作って複数の PC でファイル共有をしたいかもしれない。
そうかな?でかい USB HDD を買ってきて、そのとき使うPCにつなげば済むんじゃない?家族で共有するファイルなんてそうめったにないよね。

例えばプリンタを共有して、家族だれでも使えるようにしたいかもしれない。
そうかな?結局年賀状の印刷はおとーさんやって!とか言われるんじゃない?まあウチの場合はぼくがもうまったく年賀状を書いたり出したりしないので、断固拒否するのだけれど。

Web サイトとか Blog とか…そんなのイマドキ自宅サーバーでやるより安い VPS (仮想サーバー) を借りたほうがよくない?

というわけで、自宅でサーバー、というか、常時稼働するコンピューターが動いていて嬉しいことって、最近はそんなにねーなと。電気代もかかるし。 ってカンジで、世に Raspberry Pi なるモノが登場してから、気にはなっていたものの、使いどころが思いつかねェな、と思って長いこと手が出なかったのであった。

しかし、近年スマートホームという考え方が出てきて、なるほどなーと思って家の中のいろんなものを思いつくままに制御させてみたら予想以上におもしろかった。

ウチの Raspberry Pi は朝、だいたいこんなことをしている。あ、ちなみにワタシは子どもたちに部屋をとられてリビングで寝起きしているオヤジである。という言い方をすると寂しいオヤジのようだが、実はいちばん広い部屋でテレビとかホームシアターとかいちばんいい設備のある部屋で生きているわけで、思いの外デメリットでもない。

まず起床する 30 分前ぐらいに、温度センサーで室内温度を察知して IRKit という学習リモコンを使って必用に応じてエアコンをつける。次に、Bluetooth 電球をうっすらつけて「Brazilian Birds Radio」というチャンネルのインターネットラジオを小さい音でかける。このチャンネルは、24 時間ブラジルのジャングルを思わせる鳥の鳴き声を延々とかけているだけのチャンネルである。それをだんだん音量を大きくしていく。電球もだんだん明るくする。

起きる時間には先程の Bluetooth 電球と、もう1つ Wi-Fi の電球もあるので、その両方を全開に明るくする。Raspberry Pi とは関係ないけど、Google Home Mini で目覚ましアラームもかかるようにしている。Google Home Mini は自分がアラーム音を鳴らしていると、その音が邪魔でこちらの「OK Google!」になかなか反応してくれなくなるし、本体上部に触れるとアラームが止まる機能も無効化されてしまったので、アラームを止めるのにはちょいと一苦労である。アラーム音の切れ目に「OK Google!!」と呼び掛けるか、鳴っているアラーム音に負けない大声を出さなければならない。というわけで、目覚まし役としてはなかなか優秀だ。

ちなみに Raspberry Pi の音声は Bluetooth を経由して Amazon Echo から 鳴るようにしてあるので、以下に書くことも含め、目覚ましアラーム以外はすべて Amazon Echo がやってくれているように見えなくもない。Google Home Mini で鳴らさなかったのは、 Amazon Echo の方が音が良かったからである。

次に、その時点の「NHKニュース」のサイトの「主要ニュース」の RSS を取得して読み上げる。また、livedoor 天気のAPIで天気情報を取得して読み上げる。

Amazon Echoでも決まった時間にニュースや天気予報を読み上げる機能はあるけれど、ちょっとニュースの内容が長かったり短かったりして、NHK が配信している RSS の内容を読み上げるぐらいが僕にはちょうどいい。これは、NHK の iOS アプリ「NHKニュース・防災」の「トップ」タブに出ている上から7件と同じニュースの、最初の1段落目までの内容と同じものだ。天気については Echo の標準機能だと海外の AccuWeather というサービスから取得しているらしい天気や予想気温がだいぶとんちんかんなカンジなので、NHK ニュースのついでに livedoor から日本気象協会の発表内容を自分でとってきた方が間違いない気がする。

次に、ラジオをかける。朝からおっさんによる政治とか社会とかへの苦言みたいな暑苦しいヤツは聴きたくないおっさんなので、女性パーソナリティの番組がいい。おっさんですみません。そういう意味で水曜日だけいいカンジの番組がなかったのでインターネットラジオの「Aloha Joe」チャンネルでハワイアンをかけている。ゆるいカンジがよい。朝だし。今のところは大丈夫だけれど、気持ちよく2度寝してしまうかもしれない。その時はまた考えよう。

6時半になったらラジオを NHK 第一に切り替えてラジオ体操を勝手に鳴らす。勝手に鳴らすというのがポイント。Amazon Echo や Google Home で Radiko をかけて!ていうことはできるけれど、こっちから声をかけないと鳴らない。つまり、ぼやぼやしてるといつのまにか時間が過ぎてしまったりする。こちらの意思に関係なくはじまることで、ラジオ体操するのを忘れたり、あーめんどくさ、とサボる確率が低くなる。もちろん、ここまでの「時間になったらラジオを鳴らす」程度のことなら、目覚ましつきラジオがあればできることかもしれないけれど。

ラジオ体操 (準備体操と第1体操と首の体操しかやらない) が終わったらラジオをとめ、IRKit に司令をだして NHK テレビをつける。そろそろ活動を活発化していきたいので、ラジオよりは画面から光を放出するテレビがよろしい。単純に光量の問題。特に冬はそうだ。民放の番組は朝から出演者でクイズやらゲームやらをしたりしてお祭り騒ぎでやかましいので NHK にしている。番組の内容は特に興味ない。

次にウチの所在地の日の出時刻を算出し、まだであれば日の出まで待機。日の出時刻を過ぎたら電球を片方消す。それを合図に自分でカーテンを開ける。残念ながら自動的にカーテンが開くようにはしていないが、本当にカーテンを開けるべきかどうかは自分の着替えが完了しているかと、その日の天候によっても違うので、自分で判断して開けるのがいいんじゃないかな。

6時55分になったら IRKit で自動的にテレビのチャンネルを Eテレに変えるので「0655」をみる。0655 をみてゆるやかに脱力して、ああしかたない、今日も働こうか、という気分に気持ちを持っていく。これをみないと、ああ、今日はシゴトさぼろうかな、という気分になってしまうのはワタシだけではないハズ。0655 は朝のネガティブな心を切り替えるのに大変に有益で貴重なテレビ番組だ。自動的に Eテレがつくことによって 0655 を忘れずに見るというのは、ワシの社会性に大きな効果を与えてくれているといえよう。

7時になるとぼちぼち家族が起きてくるので、これまた自動的にテレビのチャンネルをかえて民放の情報番組にする。Eテレのままだと「なにイイトシこいて Eテレなんかみてるの?」とか言われて朝からイヤな気分になるに違いない。たぶん被害妄想だけど。ちなみに情報番組の内容は特に興味ない。

日の出時刻から 30 分以上過ぎたらもう1つの電球も消す。もしくは、光センサーを読み取ってある程度明るくなった、つまり既にだいぶ日が昇っているか、起きてきた家族がシーリングライトをつけたかしたら電球を消す。夏場はもっと早い時間に消えるようになるだろう。

7時半になると、「7時半ですよ」と言う。なにそれ?てハナシであるが、この時間あたりから自分も家族もそろそろ会社に行くなり学校に行くなり腰をあげなければならない。自転車で会社に行く場合は7時35分に出発しないとだし。

これ、音声合成で言うところがポイントで、本当の人間に「そろそろ行く時間だよ!」とか言われると、うっせーなわかってるよ今行こうと思ってただろこのやろうもう行く気なくした今日はサボっちゃう。て気になってしまうので、適度に優しく、適度に無感情な音声合成でしらせてくれるのは、基本的にやる気のないおっさんであるぼくには大変有効である。音声合成ではなくアラーム音みたいなのが鳴る場合「それがどうした」という気分になるのでダメだ。

と、まあだいたい朝はこんなカンジ。この、周囲の明るさやら温度やら時間やらをみて勝手に声をだしたり電気を消したりする、ということはさすがに Amazon Echo や Google Home では当分できそうにないと思うわけで、基本やる気のないおっさんなぼくのいちばんやる気のない時間帯の行動をとてもよくサポートしてくれている。

夜は夜でまたいろいろと勝手に動いてくれるのだけれど、長くなったのでそれはまた別の機会に。

そのうち具体的にどうやっているのかはテック系 Blog の方でご紹介したい。

自宅のいろいろを制御する、というのは、最近話題の「プログラミング教育」のモチベーションとしてもいいんじゃないかなあと思う。おもしろくもないゲームを作ったり、使うあてのない計算プログラムとか作るよりよっぽど楽しいと思うので。


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