最近聴いているラジオ / Podcast

自分でもPodcastをしてみている立場なれど、ここ最近はだいぶ「テック系Podcast」は聴かなくなってきた。やっぱりシロートに下手なシャベリで1時間も2時間もしゃべられても苦痛でしかないと思うワケで、ウチの番組はなるたけ短くしようともう自分なりには一生懸命早口でしゃべったりしている有様で、実際テック系Podcastは2倍速とかで聴いているヒトがワタシをはじめ多いらしいわけで、だったら最初から2倍速で配信すればいいんじゃないかと思ったりするんだがまあこれは閑話休題。

というわけで、最近聴いているラジオ番組やPodcast番組をまとめておこうという趣向である。あんたナガノのイナカモノなのにそんな番組どうやって聴いてるの?というご質問もあるカモしれないけれど、そのへんはまあ、イマはRadikoプレミアムもあるしさ、各自工夫してくださいということで。

1. Daisy Holiday! (InterFM897)

いろいろ考えると、実はオレはコドモのトキから細野晴臣さんの音楽ばっかり聴いてるんだなあ、と、イイトシをこいてくると気がついてくるわけである。で、世間的に細野さんといえば、YMO、テクノポップ、みたいな印象があるかもしれないけれど、この番組で細野さんがかける楽曲はいわいるオールディーズというか、戦前〜戦中〜戦後まもない頃の音楽ばっかしで、あれっ!?って思う方も少なくないかもしれない。最近の細野さんはめっきりこういうカンジですよ

2. GO GO ゴンチチ (FM Cocoro)

ゴンチチというミュージシャンは世界になだたるリゾート音楽の名手で、大変気持のよい、毒のない音楽を作るお二方なんだけれども、そのお二方ご当人は大変ディープな大阪のねちっこいおじさんで、トークもめちゃくちゃおもしろいわけです。そんなお二人が時事ネタを中心とした雑談と、お二人が選んだいろいろな楽曲をかける番組。ゴンチチって音楽のルーツはなんなんだろうなあと思っていたのだけれど、意外にバップ (Be-Bop) が多いんだなあと思ったりもする

3. One More Pint! (Nack5)

Bro.TOM さんがハガキを読んだり、リクエストに応えて曲をかけたり、ゲストとトークしたりする番組。たぶんトムさんていろんなことにめちゃくちゃこだわりのあるひとなんじゃないかと思うのだけれど、この番組ではとくかくすべてを肯定していくトムさんの菩薩っぷりがすごい。THE BUBBLE GUM BROTHERS の音楽性からして、いや、それトムさんお好きでないでしょ?てものもすべてバンバン肯定していくスタイル。ああ、なんか、こういうヒトにならないといけないなあ、と、反省するとともになんだか幸せになるトーク番組

4. アニゲラ!ディドゥーン!!!(超A&G+)

「銀魂」などでおなじみ声優の杉田智和さんと、「シン・ゴジラ」での怪演が記憶に新しいゲームライターマフィア梶田さんを中心に、どうやら杉田さんのおともだちらしいひとがよくわからない脈略でスタジオにいて、なんだかよくわからないゲームのハナシとかをしている番組。基本的に言ってることがよくわからないんだけど、なんだかおもしろい気になってくる、学生時代に男友達がたむろしているみたいな番組。

5. スターラジオーシャンアナムネシス (超A&G+)

「マクロスF」「氷菓」などでおなじみ声優の中村悠一さんと、「ポプテピピック」作者大川ぶくぶさんの「GOHOマフィア!梶田くん」という作品のモデルとしておなじみゲームライターのマフィア梶田さんによる、「スターオーシャン:アナムネシス」というゲームの公式番組らしい。らしいが、番組収録時点ではゲームの内容やイベントについて言うべきタイミングと大幅にずれてしまっているようで、その肝心のゲームの話題はほぼなく、中村さんと梶田さんが学生時代に男友達がたむろしているみたいな以下略

6. 天才軍師 (超A&G+)

最新作では「メガロボクス」でお馴染み声優の安元洋貴さんと細谷佳正さんがパーソナリティ。お二人がプロデューサーとなっていろいろ世の中におもしろいことをしかけていこう、というコンセプトの番組らしいけれど、そこから孔明→天才軍師という番組名はひねりがききすぎていてよくわからないw。

7. MELODY FLAG (文化放送)

声優の水瀬いのりさんの番組。わりとアニメで低年齢ぽい、いわいる「萌え」ぽいキャラの声を担当している方っぽいけど、ワタシが見た作品では「Re: ゼロから始まる異世界生活」のレムとか、ワタシのスキなアニメ第3位にランクインの「少女終末旅行」のチトとか印象的な役を演じてらしたのと、最近は「ルパン三世Part5」で毎回ぐんぐん成長してキャラが変わってしまう大変難しい役を熱演されていて、うわ、このひとすごいな、と思っていた声優さん。そしてふつーにシャベリもおもしろいし、実はあの「あまちゃん」にも出演していたらしいという、うわーこのひとすごいひとなんだーとオジサンは感心してしまったワカモノの1人の番組で、そいうのを差し引いてもフツーにおもしろい番組で、さらにすげえなあ、とおじさんは感心するのであった

8. Dear Girl〜Stories〜 (文化放送)

声優の神谷浩史さんと小野大輔さんの番組。ワシが声優さんの番組を聴き始めるきっかけになった。番組タイトルと出演者から想像できるように、最初は女子むけにイケボな声優がステキなカンジの甘い番組として企画されたみたいだけれども、10年もやってたせいか、すっかり神谷さんと小野Dが「おもろいおじさん」になって、オジサンの当方でも大爆笑してしまうような番組になってる。もちろんワシが聞き始めたのはここ数年だけれどもね。なんかどっかんどっかんでかいイベントをやって一般のエンタメニュースでもとりあげられるようになってきましたね

9. ビタミンM (BayFM)

声優の坂本真綾さんによる、わりと王道というか正道な女性タレントによるラジオ番組。なんというか、最近ラジオでもテレビの「お笑い芸人」みたいなひとの番組がマコトに多いのだけれど、それはテレビでいいよ、と正直思う。というか、おもしろくないからテレビ見ないのに、ラジオでもおんなじことすんなや!てのはあって、ラジオは上記のようなゴンチチさんとかBro.TOMさんとか、ちょっと毛色の違うひとがしゃべってんのがおもしろいわけで、そういう意味で声優さんの番組は毛色が違って、しかも聞きやすくおもしろい番組が多いな、ということに最近気がついたおじさんであった。

10. 続麺通団のうどラヂ! Podcast版 (FM香川Podcast)

この番組については繰りかえしいろんなところで言っているように、ワタシはかなりの影響をうけています。その昔「ラジオパラダイス」という雑誌でラジオパーソナリティや番組のランキングが毎月集計されていた頃、コサキン (小堺一機&関根勤) やデモルク (デーモン閣下&ルーク篁) を抑えて、香川県ローカルの「そんなわけねえだろ!」という番組の田尾和俊さんという方がなぜか上位にいつもいたのだけれども、その番組が何で、出演している方たちがどういう方たちなのがまったくわからなくて、なんだこれ???と思ったものだった。どうやらそのひとたちは当時香川県でタウン誌を作っていた編集部の方たちで、なんか香川でとんでもないカリスマだったらしく、その方たちをモデルとして「踊る大捜査線」の本広克行監督 (香川県出身) が作った映画が「UDON」という作品だった、ということを後に知ることになる。その「UDON」公開にあわせてこれまた香川県のローカル番組としてはじまって、なんのかんので未だに続いている番組のディレクターズカットPodcastがコレ。

11. 粋な夜電波 (TBS)

自称「ジャズミュージシャン」、しかしむしろ音楽プロデューサー、エッセイスト、イベントプロデューサー、ラッパー、音楽講師とさまざまな顔をもち、当人が師匠と呼ぶ山下洋輔氏からも「コイツの頭脳には誰もついていけない」といわしめる怪人・菊地成孔さんのラジオ番組。ワシがイイトシこいて熱心にラジオを聴くようになったきっかけの番組といっていいでしょうな。かける曲、話す内容、演るラジオドラマ、すべてが強烈でおもしろい。ぼくなんぞがコドモの頃、「ジャズ」というのはこういうもので、エロくてグロくてとてつもなく魅力的だったものを、もはや日本で体現しているのはもうコレだけなんじゃないか、と言ったら過言だろうか

12. 池袋交差点24時 (Podcast)

ザ・コレクターズのボーカル加藤ひさしさんとギターの古市コータローさんの番組。コレクターズというバンドは80年代から気にはなりつつ聴く機会のなかったバンドだったのだけれど、この番組をきっかけにはじめて聴いて、こんなにかっこいいバンドだったのか!と驚愕した。イマの日本にはもう RC SUCCESSION も Street Sliders も BO GUMBOS もいなくて、当時「日本のローリング・ストーンズ」といわれたバンドはみんないなくなっちゃったけど、ああ、コレクターズがいるんだ、と、気づくことになる。ていうか、そんなめんどくさいこと考えなくても、とにかくお2人のトークが大爆笑な、「ワルイオヤジ」の極悪トーク爆裂番組。たまにライブのMCを流すときがあるんだけど、そのときに権利料とられない程度にかかるコレクターズの演奏がある意味お笑いライブの幕間音楽のようでもあり、いや、それにしてはカッコよすぎるぞ、というモノであって、すごくいい。

というわけで、他にも聴いてるものはあるんだけれど、特に紹介したくなるものを今回は紹介させていただいた。お時間あるひとは是非。

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