細野晴臣をどこに使うか

細野晴臣さんの個人名義のニューアルバムがリリースされています。

   Heavenly Music / 細野晴臣

視聴してもらえばおわかりのとおり、わりと古めな歴史的名曲のカヴァー集になっていますね。巷では若い世代が1980年代のリバイバル、つまり細野さんがかつてやっていたYMOのような音楽が流行っているわけですけども、ご本人は全然違うところに行っているわけで、自称「辺境の音楽家」としては御面目躍如なのかもしれませんがw

細野さんはプロデューサーとして、いわいるカツカツのミュージシャンだけじゃなくて、松田聖子さんみたいなアイドルやイモ欽トリオみたいなお笑いタレントの楽曲もたくさん作ってきたひとなわけですが、ここ最近はひとの楽曲を作るということはあまりされていないように思います。

むしろ、比較的細野さんより下の世代、つまり細野さんから強い影響をうけてきたミュージシャン達の作品にゲストプレイヤーとして参加されることが増えてきています。

プレイヤーというか、パフォーマーとしての細野さんは、なんといってもあの独特の声。低音の魅力はフランク永井亡き今細野さんの独占状態といっても良いかもしれません (そうか?)。お若い頃はご自分の低い声があまりお好きではなかったそうで、YMOのアルバムで自分のボーカルをいれるときは低音部をカットしたりしてかなり音をいじっていたそうですが。

最近はわりとそうでもないのか、ご自分の作品でも積極的にボーカルをとってらっしゃいます。これは前作HoSoNoVaからの1曲。

さて、比較的早くから細野さんを引っ張りだしていたテイ・トウワさんは、他のひとも細野さんの低音ボイスをよく使われるので飽きちゃったのか(笑)、ベーシストとしての起用が多いですね。例えばこちらの曲、あまり強調されていないのでわかりにくいですが、ベースがどファンキーなテクニカルなものですけども、これ細野さんが弾いているんだそうです。

さて、高田漣さんも新作が発売になりまして、例によって細野さんがボーカルで参加しているんですけども、これちょっと意外にも低音を強調するのではなく、ちょっとキーの高い曲を担当されています (11曲目「熱の中」)。

  アンサンブル / 高田漣

実は細野さんは少し高い声を出した方が色気のあるとてもステキなボーカリストになったりします。さすが、よくわかってらっしゃるなあとw。みんなで細野さんご本人はあまり積極的にやらないであろう、細野さんのいいところをがんがん引き出そうとしているカンジがしてとても楽しいですね。

そーいやテイ・トウワさんも新作リリース目前だそうで、中高生の子持ちなオッサンにとってはいろいろな意味で嬉しい悲鳴でございますがねorz

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